期待を裏切らない作品に――『Angel

イエティは、9月28日に発売するWindows PC用AVG『ルートダブル -Before Crime * After Days-』の店舗別特典情報を更新した. 本作は、2012年6月14日に発売されたXbox 360用ソフトを移植したもの. 重大な事故が発生して9人の人間が閉じ込められた巨大研究所"ラボ"を舞台に、救助に奔走するレスキュー隊員と閉じ込められた高校生の少年の2つの視点で物語が進行していく、サスペンスアドベンチャーゲームだ. 先日公開された、10店舗分のオリジナル特典イラストの着色版が到着したので紹介する. イラストは、原作のメインキャラクターデザイン・原画を担当しているみけおうさんの描き下ろしとなっている. なお、特典は数に限りがあるので、店頭で確認して予約してほしい. ソフマップ(第1特典: 抱き枕カバー) ソフマップ(第2特典: 下敷き) げっちゅ屋(B2タペストリー) ヨドバシカメラ(テレカ) グッドウィル(B2タペストリー) メディオ! (テレカ) トレーダー(テレカ) とらのあな(テレカ) メロンブックス(B5ハードポスター) アニブロゲーマーズ(A3タペストリー).

5月4日に徳島で開催されたアニメイベント"マチ★アソビ Vol.6"で発表されたオリジナルアニメーション『こぴはん』の情報が到着した. 本作は、『初音ミク』などで知られるKEIさんがキャラクターデザインを、GONZOがアニメーション制作を手掛ける完全オリジナル作品. 現在判明しているのは、物語の舞台が2034年の東京にある架空の街・箱柳市であることと、声優の松嵜麗(まつざき れい)さんが出演すること、そして以下のキャラクター設定画となっている. こちらが現在公開されているキャラクターの設定画. 松嵜さんは、左から3人目の栂山(つがやま)あさぎのボイスを担当する. 6月1日には、 公式サイト ですべてのキャストが発表されるという. 興味がある人は、忘れずにチェックしてもらいたい.

麻枝准さん 本日4月2日より、CBC、TBS、MBSなど6局で放送開始となるTVアニメ『Angel Beats! 』の原作と脚本を担当する、麻枝准さんのインタビューをお届けする. 麻枝さんは、『AIR』や『CLANNAD-クラナド-』、『リトルバスターズ! 』など、美少女ゲームブランド・Keyの人気作品を数多く手掛けてきたシナリオライターで、作曲・作詞なども担当している. 今回、『Angel Beats! 』でTVアニメの脚本作業などに初めてかかわることになった麻枝さん. 作業に携わってどんな感想を抱いたか、また苦労した点や楽しかった点などを伺ったので、ぜひご覧いただきたい. 死後の世界を舞台にした理由は"人の死"を封じるため ――まずはこの作品のテーマを教えてください. 麻枝さん: 自分の中のテーマは、最初に鳥羽プロデューサーからオファーされた、"これまでのKey作品のような感動的なストーリー"というところですね. ただ、それだと漠然としているので、作品全体としては岸監督が掲げられた"人生賛歌"だと思います. 今は、スタッフ一丸となって、そのテーマに向けて進んでいます. ――『電撃G'sマガジン』に掲載されたインタビューでは、「全部見ればタイトルの意味がわかると思います」とおっしゃっていますが、どういう意味でしょうか? 麻枝さん: 放送途中で皆さん気付くんじゃないかな、とは思っているんですが(笑). ぜひ皆さん自身に見つけてもらいたいですね. タイトルの意味については、推理しようと思えばできるかもしれません. ただし、ゆり役の桜井さんに説明したら「そこまで深い意味が... 」と驚いていらっしゃいましたね. 自分がやりそうなことって、これまでのゲームを遊んできてくれた人たちなら察しが付くかもしれませんので... . あまり予想しないでください(笑). ――"死後の世界"を作品の舞台にしたことについてお話しいただけますか? 麻枝さん: 「Keyは人を死なせてまた泣かせるんだろ? 」ということが、新作を作るたびについて回っていたので、そういう意見に対する1つの答えですね. すでに死んでいればもう殺せないじゃない? という. 今度はそのネタはないよって意味も込められています. それが最初に思い浮かんだことなんです. 今回、それを逆手に取ったギャグも織り込んであります. それが一番出ているのは第2話ですね. それを見てもらえれば、死後の世界をフルに活用しているのがわかっていただけるかと思います. ――"死んだ世界戦線"は、神に立ち向かっていくとのことですが、この世界における神とは? 麻枝さん: 本作での神は、宗教的な概念の上にある存在ではなく、この死後の世界を作った存在です. 死後の世界を舞台にした以上、行き着くところは自動的に神になってしまうんですよ. これが現実を舞台にした作品ですと、神は敵になり得ない. アニメの仕事に携わってみての感想 ――お気に入りのキャラとその理由を教えてください. 麻枝さん: 藤巻ですね. 言ってしまえば本作の登場人物はボケキャラの集まりなので、ライターとしてみると話をまとめて進めてくれる藤巻のことは「なんてイイヤツなんだ! 」と思っていました(笑). デザイン自体もとても気に入っていましたし、シナリオ内でも、藤巻びいきをしていました. ――ガラリとイメージが変わったキャラクターはいますか? 麻枝さん: それはやっぱりTKですね! アフレコを経て初めてキャラクターのイメージをつかんだと言って過言でないと思います. 自分の中ではかなりどっしりと構えたキャラだという印象だったのですが、実際にはスキあらば身体を動かしているキャラになっていて、本当にイメージが変わりました. あとは大山ですね. "死んだ世界戦線"のメンツでは、唯一女性の声優さんに演じてもらっている男性のキャラなんです. 大山がしゃべるたびに癒されますね. 戦線にはやさぐれた連中ばかりですので(笑). 清涼剤です. ――キャラを作る上で苦労した点は? 麻枝さん: 今回は、とにかく頭数をそろえないとおもしろくないってことがわかっていましたので、キャラクターを増やしていく過程は本当に苦労しましたね. キャラクターデザインの原案を担当しているNa-Gaくんに、とにかくたくさんのキャラクターを描いてもらって、「この絵は動きそうだな」と思ったものを自分の中でふくらませていく――という形を取っていました. ――そういう感じで作っていったんですね. 麻枝さん: そうですね. たとえば日向や野田なんかは主人公キャラの派生として生まれています. Na-Gaくんに「とにかく主人公っぽいデザインのキャラクターを描いてみて」とお願いして、その中からおもしろそうだと感じたものをピックアップしていったんです. あとは役割と足りないところを補っていくような感覚でTKだったり松下だったり、藤巻みたいなかませ犬だったりを足していきました(笑). ――先ほど「頭数をそろえないと~」とおっしゃっていましたが、そのあたりについて麻枝さんの考えを踏まえて聞かせていただけますか? 麻枝さん: 今回やりたかったものとして、大人数でドタバタしているところを書きたかったという部分があるんです. 死後の世界なんて殺伐とした設定なのですが、根幹はコメディなので、頭数がいればとにかくおもしろいものになると思っていたんです. ですからメンバーをそろえることに力を注ぎましたね. 実際みんなが動き出したら、とてもおもしろくなりました. ――今作で初めてTVアニメの脚本を手掛けることになりましたが、大変なところや楽しかったところは? 麻枝さん: 大変だったのは、"本読み"ですね. アニプレックスさんの大きな会議室に岸監督や鳥羽さんやピーエーワークスの堀川さんといったメインスタッフ皆さんが集まって、自分のシナリオを読んだ上で色々と意見を出し合う会議なのですが、そのたびに大阪から東京へと出張するので、それがものすごい回数になってしまって... (笑). それと、楽しかった話とはすこし違うかもしれませんが、「アニメを作ってるんだな」と実感したのはアフレコの時ですね. ――それはなぜでしょう? 麻枝さん: 要は、その時まで動いている絵を見ていなかったからなんです. 第1話のアフレコでようやく自分の目で動いているキャラクターたちを確認することができたんですよ. それまでは、ピーエーワークスさんのブログで動いている"らしい"と推測するしかなく、とてもうらやましく思っていました(笑). 第1話のアフレコを見るまでは、とにかく脚本を書いていただけでした. ――ゲームのシナリオと勝手が違うと感じたところは? 麻枝さん: アニメにはアニメならではの、こうしたほうがいいという方法論が存在しているところですね. そうしたものを教えていただいて、何回も何回も修正を重ねて打ち合わせをして... . 1人で延々と脚本を書いていた時期は... つらかったです(笑). ですから、アフレコが始まって本当に楽しいんですよ! 鳥羽さんは放送間近の色々な仕事でグロッキーになってしまっていますが、自分は逆に楽しくて楽しくて. アフレコ中は全然疲れませんね. ――アフレコ中は演技について何か指示したりは? 麻枝さん: それはもう、脚本家の領分を逸脱しているんじゃないかと思ってしまうほど口を出させていただいています. 監督や音響監督と意見が違うこともしばしばあったりしますが、自分の意見がなるべく通るように配慮してくださっていて、本当にありがたく思っています. ――岸監督とお仕事をされてみての印象は? 麻枝さん: 申し訳ない話なのですが、自分は本当にアニメに疎い人間でして、この企画が始まるまで岸監督の事を知らなかったんです. 過去に関わられた作品を調べてみると、ギャグ要素の強い作品を担当されていて、Key作品のような作風の演出はどうなんだろう? と思っていたんですが、ものすごいこだわりを発揮してくださっています. "この作品をいい作品にする"という執念がすごいです. 今では、『Angel Beats! 』は、岸監督でなければならなかったとすら思います. →次ページでは作中に登場するガールズバンドの話なども(2ページ目へ).