暴力団規制強化の法改正、早期成立を要請

イタリア西岸での大型客船「コスタ・コンコルディア」の座礁事故で、乗客の避難前に船を離れたとされ、過失致死や操船放棄の容疑に問われたスケッティーノ船長(52)と沿岸警備隊の通話が17日公開され、隊員から厳しく批判されていたことがわかった. 伊紙コリエレ・デラ・セラなどによると、座礁直後の問い合わせに対して、船長は「停電したが大丈夫だ」などと応じ、救援は必要ないとしていた. だが事態は悪化し、避難が始まった. 14日午前0時32分、船長は「船に残っている」と答えたが、目撃者によると、この時すでに陸に上がっていた. 船に残された人数を問われ、船長は「200~300人」と答えた. 市民への襲撃や抗争事件を繰り返す暴力団の規制強化を柱とする暴力団対策法改正案について、小川洋福岡県知事や高島宗一郎福岡市長らが17日、早期成立を求める要請書を松原仁国家公安委員長に手渡した. アシックス 安全靴 改正案は2月に提出されたが、まだ審議入りしていない. 福岡など九州4県では2006年5月以降、指定暴力団道仁会(本部・福岡県久留米市)と九州誠道会(本部・福岡県大牟田市)の抗争事件が42件起きている. 小川知事は被害が民間人にも及んでいる点を挙げ、「待ったなしの状況. 一日も早い成立を」と申し入れた. 松原委員長も「安心して暮らせる社会をつくるためがんばりたい」と応じた. 改正案が施行すれば、暴力団追放運動にかかわる市民らへの襲撃を繰り返す恐れがある組織を「特定危険指定暴力団」とし、その組員を行政命令なしに逮捕できるようになる.